ベトナムは、基幹システム開発のオフショア先として大きな注目を集めています。
ベトナムのシステムエンジニアは、低コストかつ高品質なサービスを提供しており、日本企業にとって魅力的です。一部の企業では、日本市場に特化した日本語対応のエンジニアも採用しており、日本企業との協力を円滑に進めています。
本記事では、ベトナムでの基幹システム開発をオフショアで行うメリットや、成功するためのポイントを詳しく解説します。
ベトナムで基幹システムをオフショア開発するメリットを3つ紹介します。
ベトナムでの基幹システム開発は、高いコスト効率を誇ります。
ベトナムのシステムエンジニアの給与は、日本のエンジニアの約半分であり、同じ予算でより多くのリソースを確保することが可能です。このコスト優位性により、企業はプロジェクトの規模や品質を向上させつつ、コストを削減し開発を進めることができます。
エンジニアレベル | ベトナム | 日本 |
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ジュニアエンジニア | 35万円 | 60~70万円 |
ミドルエンジニア | 42万円 | 70~90万円 |
シニアエンジニア | 50万円 | 90~120万円 |
ブリッジSE | 60万円 | - |
PM(プロジェクトマネージャー) | 70万円 | 120~200万円 |
ベトナムのエンジニアは、基幹システム開発に必要な高度な技術力を持っています。基幹システムであるERP(エンタープライズリソースプランニング)はもちろん、CRM(顧客関係管理)やSCM(サプライチェーンマネジメント)といった特定の業種には欠かせないシステムを高品質に仕上げてくれます。
ベトナム政府は、IT産業の成長を後押しするため、基幹システム開発にも適用される税制優遇措置や研究開発支援を提供しています。 このような政府の支援により、企業は安定したビジネス環境でプロジェクトを進めることができます。リスクを最小限に抑えながら長期的なプロジェクトを進行できるメリットがあります。
優遇税率 | 売上計上年度から15年間にわたり法人税率10%の適用 |
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現免税 | 課税所得が発生してから4年間は免税、9年間は50%の減税が適用 |
どの会社を選んだほうがいいのか悩む方も多いでしょう。選ぶ際に注意するポイントを3つ紹介します。
基幹システムは企業の中枢を担うため、オフショア開発の際には技術力の高いパートナーを選ぶことが非常に重要です。ベトナムにはERPやCRMといった特定のシステムの開発経験が豊富な企業が多く、これらの実績を確認することで、信頼できるパートナーを見つけることができます。
国際プロジェクトでは、言語の壁が大きな壁となります。ベトナムのエンジニアは、英語でのコミュニケーションに強く、スムーズにプロジェクトを進行することが可能です。さらに、日本市場に特化した企業では、日本語対応が可能なエンジニアも在籍しており、日本企業との連携が円滑に行えます。
オフショア開発では、現地のプロジェクトマネージャーやチームリーダーと定期的にコミュニケーションを取る必要があるためコミュニケーションの相性は重要なポイントです。
基幹システムは、複雑で大規模なプロジェクトが多いため、プロジェクト管理と品質保証の能力が問われます。ベトナムのIT企業は、アジャイルやスクラムなどのプロジェクト管理手法を採用しており、効率的にプロジェクトを進めることが可能です。また、品質保証のプロセスが整備されている企業を選ぶことも重要です。現地を視察し不安点は確認しておくことをおすすめします。
ベトナムでの基幹システム開発は、コスト削減と高品質な技術力を両立できる点が大きな魅力です。日本企業にとっては、英語や日本語対応が可能なエンジニアの存在が、国際プロジェクトをスムーズに進めるうえで重要な要素となります。
さらに、政府の強力な支援と安定したビジネス環境により、長期的なプロジェクトでも安心して進めることができるでしょう。これらの利点を最大限に活用するためには、信頼できるパートナー企業を選定することが成功の鍵となります。
ベトナムのオフショア開発で、案件の分野別に確かな実績(※1)を持つ企業を紹介。
異なる開発ニーズに応じて、どのような専門性があるのかぜひご覧ください。
長年の開発実績の中でも、強固なセキュリティおよび緻密なプロジェクト管理や高い品質が求められる金融・通信業界から評価を得ている(※2)ひけしや。
日本発企業でもあり、現地常駐日本人スタッフのサポートによって、オフショア開発でありがちな品質管理ポリシーのギャップを生みません。業界特有の厳しい品質基準をクリアできる体制が整っています。
プロジェクト数:約1,000件
開発経験:20年
200名を超えるクラウドエンジニアの在籍、AWSの認定パートナー(※3)であるなどクラウド移行に関して実力が光るCMC JAPAN。オンプレからでも、クラウド同士の統合でも柔軟にカスタマイズが可能です。
官公庁で使われているレガシーシステムもスムーズにシステム移行をすることができます。
プロジェクト数:-
開発経験:30年以上
エンジニアの平均月単価が40万円(税不明)のベトナム(※4)で17.5万円~アサインが可能なオルグローラボ。最短即日のアサイン(※5)も可能で、迅速な開発体制構築とコスト競争力を提供します。
インタラクティブな要素が必要とされるゲーム開発も行っており、デザイン面とユーザーエクスペリエンスが両立されたアプリ開発を行います。
プロジェクト数:2,000件以上
開発経験:10年
※1 公式HPに記載されている情報から「案件数」「事業年数」いずれかが豊富であるとわかる企業
※2 参照元:ひけしや公式(https://hikesiya.co.jp/solution/labo)(https://hikesiya.co.jp/timeandmaterial)2024年8月6日時点
※3 参照元:CMC Japan公式(https://cmc-japan.co.jp/blog/why-migrate-to-the-cloud/)2024年8月6日時点
※4 参照元:オフショア開発.com『オフショア開発白書2023』(https://www.offshore-kaihatsu.com/contents/vietnam/price.php)
※5 参照元:オルグローラボ公式(https://allgrow-labo.jp/lp/)2024年8月6日時点